症例詳細
Case detail
[咬合性外傷] インプラント補綴で残った歯を守る治療
治療症例の内容
- 担当医
- 大元洋佑(ドクタープロフィール)
- 患者様
- 40代男性
- 治療期間
- 1年
- 治療計画
- 右下のブリッジが揺れ、痛くて噛めないことの治療を希望され来院されました。
ブリッジの咬合力負担により右下第一小臼歯に大きな力がかかり周囲の骨が溶けてしまっている状況です。
噛む力が強いこと(咬合性外傷)による骨吸収・根尖性歯周炎であると診断し、咬合力のコントロール・根管治療を行ったのち歯を課題な咬合力から守るべく欠損部位にインプランを埋入し咬合力を回復させていきます。
- 費用(概算)
- 84万円
噛む力が強い場合のブリッジ治療について
歯がなくなった場合のブリッジ治療はインプラントのように手術の必要がなく義歯(入れ歯)のように着脱の煩わしさはありませんが、反面残った支台となる歯に大きな負担がかかることがあるので力のかかり具合に注意を要します。
咬合性外傷の治療について
右下第一小臼歯に大きな力がかかり(咬合性外傷)周囲の骨が溶けてしまっている状況でしたので、まず力がかからない状況に隣の歯と接着剤で固定、神経の治療を行い経過観察を行いました。
力がかからない状態で根管治療を終えたのち、周囲骨の再生が認められたので欠損部位の補綴方法として第一小臼歯に最も負担のかからないインプラント治療を選択しました。
この場合、ブリッジや義歯はまた大きな負担がかかる可能性が高く再度の骨吸収を起こす可能性がインプラント治療よりも高いといえます。
噛む力が強い場合
過大な力から歯を守るために、定期的な歯科医院でのかみ合わせのチェックや夜間のナイトガードをお勧めします。
セラミック治療の注意事項(リスク・副作用など)
- 天然歯を削ります
- 硬い素材は天然歯を傷つけてしまう場合があります
- かみ合わせや歯ぎしりが強すぎる方はセラミックが割れてしまう可能性があります
- 自費診療(保険適用外治療)となります
インプラント治療の注意事項(リスク・副作用など)
- 外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
- メンテナンスを怠ったり喫煙により、お口の中に大きな悪影響を及ぼすインプラント周囲炎等にかかる可能性があります
- 糖尿病、肝硬変、心臓病等の場合、インプラント治療ができない可能性があります
- 高血圧、貧血・不整脈等の場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
- 自費診療(保険適用外治療)となります
根管治療の注意事項(リスク・副作用など)
- 根管治療は非常に成功率の高い治療ですが、治療の成否を決める多くの要素があるため、根管治療がなされた後も再治療、外科処置、抜歯などの処置をしなくてはならなくなることもあります
- 根管治療中には、器具の破折、穿孔、修復物の損傷、歯の破折、術中・術後の不快症状、術後の痛みや腫脹などの事象が稀ではありますが起こりうることがあります
- 自費診療(保険適用外)となります