症例詳細
Case detail
近心頬側根管に病変が生じていた右上6番への精密根管治療(再根管治療:リトリートメント)
治療症例の内容
- 診療科目
- 治療カテゴリー
- 担当医
- 林佳士登(ドクタープロフィール)
- 患者様
- 年齢性別秘匿
- 治療期間
- 治療計画
- 左上6番に咬合痛があり、診査の結果近心頬側根に比較的大きな根尖病巣が見られると共に、排膿路の形成も起こっていたケースです。
精密根管治療(再根管治療:リトリートメント)により問題解決を図っていくこととなりました。
- 費用(概算)
- 15万円費用は治療当時の料金となります
治療について
上顎第1大臼歯の近心頬側根にはMB1という根管に加えてMB2(第4根管)という根管が存在することが多く、それらが独立した根管で存在する場合と、途中で合流する場合、根尖部で合流する場合とがあります。このケースでは根管口直下で合流して全体として楕円形の根管を呈していました。楕円形の根管といっても歯によって程度は様々ですので、ケースごとの解剖的特徴に即した根管の清掃が必要となります。
治療後のレントゲン写真(1,2枚目:治療終了後3年経過、3,4枚目:根管充填直後)にて根尖部の透過像は見られず、経過良好です。
治療に関するリスクと副作用等の情報
根管治療は非常に成功率の高い治療ですが、治療の成否を決める多くの要素があるため、根管治療がなされた後も再治療、外科処置、抜歯などの処置をしなくてはならなくなることもあります。 根管治療中には、器具の破折、穿孔、修復物の損傷、歯の破折、術中・術後の不快症状、術後の痛みや腫脹などの事象が稀ではありますが起こりうることがあります。